精工舎の柱時計 「ベルリン」 です。
ベルリンは、通常モデルとは別に、黒柿を用いた、ランク上の高級機も発売しておりました。
この時計は、その黒柿製モデルで、オレンジの風合いと、黒の木目が大変美しく出ております。
サイズは、縦９７センチ、横３５センチ。
パリ、ひさご、角丸、ボストン などと同じく、座敷時計シリーズの一品、当時の高級機モデルの中にあって
さらに格上の機種です。
明治時代。
文字盤は、ホーロー製、傷やニューはありません。
ホーロー文字盤は、明治期に発売された時計に搭載されており、
以後は、量産のメタルになっていきます。
ベルリンは、ホーロー文字盤の終焉とともに、発売も停止となったようです。
ほとんどが、アラビア数字のものですが、この時計の文字盤は、数少ないギリシャ、ローマ数字です。
当時のなみなみ、ゆらゆらガラス入り。
サイドは、細長いガラス、三面ガラスタイプです。
打ち方は、時報と、半うちあり。
ヨーロッパの教会・寺院を彷彿させる大変良い音です。
程度も大変良い時計です。
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